線に色の指定が無く線幅が空欄の場合(塗りの線)、出力されません。

上記のように見た目は線が描かれているように見えますが、データ的には線幅に数値がない限り0ptの線になります。
じゃあ何で表示されるのかというと、データ的には『なし』なんだけど『存在』はしているので、表記できる最低の線幅にしてしまおうと、アプリケーション側が勝手に表示してしまっているからなのです。だからイラレ上で6400%に拡大表示しても3.13%にズームアウトしても線幅は、同じ線幅で表示されるのです。

プリンターも同様で、プリンターで再現できる最小幅で出力されます。プリンターの解像度が1200dpiだと1200分の1の線幅で出力されています。フイルムやCTP出力機は2400〜3000dpiで出力されますのでおおよそ3000分の1の線幅で出力されます。上記で出力されませんと表記しましたが、現実は3000分の1の線幅で出力はされています。が、その線というのは、版上では目視でかろうじて見えるか見えないかの細い線なので、実際に印刷すると飛んでしまって見えない、と言うわけで出力されませんと表記しました。

この問題は編集時や検版時でもなかなか発見する事が出来ないので、制作者の方は気をつけてご入稿下さいね!